こんにちは!テツです!
危険物はその性質などにより、第1類~第6類までに分類されます。
この記事では第4類危険物(引火性液体)の特徴などについて解説したいと思います。
この記事で分かること
- 第4類危険物の種類、特徴、火災予防の方法、消火方法、指定数量
第3類危険物
第4類危険物とは、引火性液体のことです。
種類
第4類には、引火点などの違いにより、以下のように分類されます。
- 特殊引火物(発火点100℃以下、又は引火点-20℃以下かつ沸点40℃以下)
- 第1石油類(引火点21℃未満)
- アルコール類(炭素の原子数1~3)
- 第2石油類(引火点21℃以上70℃未満)
- 第3石油類(70℃以上200℃未満)
- 第4石油類(200℃以上250℃未満)
- 動植物油類(引火点250℃未満)
それぞれの代表例は以下の通りです。
- 特殊引火物:ジエチルエーテル、アセトアルデヒド、二硫化炭素
- 第1石油類:ガソリン、ベンゼン、トルエン、アセトン、ピリジン
- アルコール類:メタノール、エタノール
- 第2石油類:灯油、軽油、キシレン、酢酸
- 第3石油類:重油、アニリン、グリセリン、エチレングリコール
- 第4石油類:ギヤー油、シリンダー油
- 動植物油類:ヒマワリ油、菜種油
特徴
第4類に共通する特徴は以下の通りです。
- いずれも引火性の液体で、蒸気は、空気との混合物をつくり、火気などにより引火又は爆発の危険がある。
- 蒸気比重が1より大きい。
- 液比重が1より小さい。
- 水に溶けないものが多い。
- 電気の不良導体で、静電気を蓄積しやすい。
※二硫化炭素、ギ酸は例外として水より液比重が大きい。
※アルコール類や水溶性液体に該当するものが水に溶ける。
火災予防の方法
第4類の火災予防の方法は以下の通りです。
- 火気との接触や加熱を避け、みだりに蒸気を発生させない。
- 密閉して、冷暗所に貯蔵する。
- 可燃性蒸気は低所に滞留するので、低所の蒸気を屋外の高所に排出する。
- 通風換気を十分にする。
- 静電気の発生を抑えるために必要な措置(アースの接続など)を取る。
- 火花を発生する機械器具の使用を避ける。
消火方法
泡、ハロゲン化物、二酸化炭素、粉末、霧状の強化液の消火剤で窒息消火します。
比重が1以下の水に溶けない危険物に注水すると、危険物が水面に浮き、火面を広げるので、注水は適当ではありません。
水に溶ける危険物に対して、泡を用いる場合は、泡が消滅しにくい水溶性液体用消火薬剤(耐アルコール泡)を使用します。
指定数量
第4類の指定数量は以下の通りです。
- 特殊引火物:50L
- 第1石油類(非水溶性液体):200L
- 第1石油類(水溶性液体):400L
- アルコール類:400L
- 第2石油類(非水溶性液体):1,000L
- 第2石油類(水溶性液体):2,000L
- 第3石油類(非水溶性液体):2,000L
- 第3石油類(水溶性液体):4,000L
- 第4石油類:6,000L
- 動植物油類:10,000L
まとめ
これらの内容をまとめると以下のようになります。
- 第4類危険物とは、引火性液体
- 火気との接触や加熱を避け、みだりに蒸気を発生させない。
- 可燃性蒸気は低所に滞留するので、低所の蒸気を屋外の高所に排出する。
- 泡、ハロゲン化物、二酸化炭素、粉末、霧状の強化液の消火剤で窒息消火する。
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- 間違った問題を解答やテキストを見て、理解する。(間違った問題や解答時に迷った問題は印をつけておく)
- 再度間違った問題を解きなおす。
この流れをひたすら繰り返し、問題集で解けない問題がない状態にしていきます。
分からなかった問題はノートなどにまとめて、寝る前などの隙間時間に読み返すだけでも記憶に定着させることができると思います。
危険物甲種の合格を目指して頑張ってください。
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