こんにちは!テツです!
皆さんは洗剤などに「混ぜるな危険」と書かれているのを見たことがあると思います。
このように2種類以上の物質を混ぜることで、危険が伴うことがあります。
そこで、この記事では混合危険と混合危険の組み合わせについて解説したいと思います。
この記事で分かること
- 混合危険について
- 混合危険の対象になる組み合わせ
混合危険 とは
混合危険とは、2種類以上の物質が混合又は接触して、発火又は爆発する危険性があることをいいます。
製造・貯蔵・運搬では、混合危険が起きることを避けなければなりません。
混合危険は以下の3つに大別されます。
① 酸化性物質と還元性物質との混合
② 酸化性塩類と強酸との混合
③ 物質が互いに接触して化学反応を起こし、極めて鋭敏な爆発物をつくる時
酸化性物質と還元性物質との混合
酸化性物質は第1類危険物又は第6類危険物、還元性物質は第2類危険物又は第4類危険物が対象です。これらの組み合わせにより、発火・爆発を生ずることがあります。
例)
塩素酸カリウム(第1類)+赤リン(第2類)
過酸化ナトリウム(第1類)+エチルアルコール(第4類)
過酸化水素(第6類)+アニリン(第4類)
酸化性塩類と強酸の混合
酸化性塩類(第1類危険物:塩素酸塩類、過塩素酸塩類、過マンガン酸塩類など)は硫酸などの強酸と混合すると、不安定な遊離酸を生成し、自然分解を起こすことがあり、可燃物が接触すると発火します。
例)
塩素酸カリウム(第1類)+硫酸(強酸)
過マンガン酸カリウム(第1類)+硫酸(強酸)
敏感な爆発物をつくる時
反応によって生成した物質(爆発物)が災害を発生させます。
例)
アンモニア+塩素→塩化窒素
塩化窒素は油状で衝撃を与えると爆発します。
アンモニア+ヨードチンキ→ヨウ化窒素
ヨウ化窒素はわずかな衝撃で爆発します。
まとめ
これらの内容をまとめると以下のようになります。
- 混合危険とは、2種類以上の物質が混合又は接触して、発火又は爆発する危険性があること
- 混合危険は、酸化性物質と還元性物質との混合、酸化性塩類と強酸との混合、化学反応により極めて鋭敏な爆発物を作る時の3つに大別されます。
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テキストと問題集を購入したら、あとは以下の流れで勉強をしていきます。
- テキストをざっくりと読んで、問題集を解く。
- 間違った問題を解答やテキストを見て、理解する。(間違った問題や解答時に迷った問題は印をつけておく)
- 再度間違った問題を解きなおす。
この流れをひたすら繰り返し、問題集で解けない問題がない状態にしていきます。
分からなかった問題はノートなどにまとめて、寝る前などの隙間時間に読み返すだけでも記憶に定着させることができると思います。
危険物甲種の合格を目指して頑張ってください。
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