【危険物取扱者】自然発火の要因、条件、防止対策は?

危険物取扱者

こんにちは!テツです!

この記事では自然発火の要因、条件、防止対策について解説したいと思います。

この記事で分かること

  • 自然発火の要因、条件、防止対策

 

燃焼の定義・原理・難易については以下の記事で解説しています。

 

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自然発火 とは

自然発火とは、物質が常温の空気中で自然に発熱し、その熱を蓄積し、発火点に達することで燃焼に至る現象です。

自然発火の要因

自然発火の要因は以下の5つが挙げられます。

分解熱による発熱:セルロイド、硝化綿

酸化熱による発熱:乾性油、石炭、ゴム粉、自然発火性物質(第3類)

吸着熱による発熱:活性炭、木炭粉末

発酵熱による発熱:たい肥、ゴミ

重合熱による発熱:重合反応熱(スチレン等のモノマー重合)

 

自然発火の条件

自然発火は以下の条件の時に起こりやすくなります。

熱伝導率が小さい時

熱伝導率が小さい物質ほど、熱が移動しにくくなるため、熱を蓄積しやすくなります。

物質が堆積状態にある時

堆積物の中心部は熱が蓄積されやすい場所です。

発熱量が大きい時

反応熱が大きくなると、反応速度が大きくなることになり、熱を蓄積しやすくなります。

空気の流動が制限されている時

空気の流動が悪いと、熱の流動が妨げられるため、熱を蓄積しやすくなります。

 

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自然発火の防止対策

自然発火の防止対策は以下の通りです。

通風・換気をよくする。

積重ね・堆積を避ける。

乾燥状態にするか、十分な湿潤状態にする。

反応性の強い物質は、空気に触れないようにする。

 

まとめ

これらの内容をまとめると以下のようになります。

  • 自然発火とは、物質が常温の空気中で自然に発熱し、熱を蓄積し、発火点に達することで燃焼に至る現象
  • 自然発火の要因は、分解熱、酸化熱、吸着熱、発酵熱、重合熱による発熱が挙げられます。
  • 自然発火は、熱伝導率が小さい時、物質が堆積状態にある時、発熱量が大きい時、空気の流動性が制限されている時に起こりやすくなります。
  • 自然発火は、通風・換気を良くしたり、積重ね・堆積を避けたり、乾燥状態や十分な湿潤状態にしたり、反応性の強い物質を空気に触れないようにすることで防止することができます。

 

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テキストと問題集を購入したら、あとは以下の流れで勉強をしていきます。

  1. テキストをざっくりと読んで、問題集を解く。
  2. 間違った問題を解答やテキストを見て、理解する。(間違った問題や解答時に迷った問題は印をつけておく)
  3. 再度間違った問題を解きなおす。

この流れをひたすら繰り返し、問題集で解けない問題がない状態にしていきます。

分からなかった問題はノートなどにまとめて、寝る前などの隙間時間に読み返すだけでも記憶に定着させることができると思います。

危険物甲種の合格を目指して頑張ってください。

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