【危険物取扱者】第3類危険物(自然発火性物質又は禁水性物質)の種類、特徴、火災予防の方法、消火方法、指定数量について

危険物取扱者

こんにちは!テツです!

危険物はその性質などにより、第1類~第6類までに分類されます。

この記事では第3類危険物(自然発火性物質又は禁水性物質)の特徴などについて解説したいと思います。

この記事で分かること

  • 第3類危険物の種類、特徴、火災予防の方法、消火方法、指定数量
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第3類危険物

第3類危険物とは、自然発火性物質又は禁水性物質のことです。

種類

第3類には、以下のような危険物があります。

  • カリウム
  • ナトリウム
  • アルキルアルミニウム(トリエチルアルミニウム、トリメチルアルミニウム)
  • アルキルリチウム(エチルリチウム、メチルリチウム)
  • 黄リン
  • アルカリ金属(カリウム及びナトリウムを除く)
  • アルカリ土類金属(カルシウム、バリウム)
  • 有機金属化合物(トリエチルガリウム)
  • 金属の水素化物(水素化リチウム、水素化ナトリウム)
  • 金属のリン化物(リン化カルシウム)
  • カルシウム又はアルミニウムの炭化物(炭化カルシウム、炭化アルミニウム)
  • 塩素化ケイ素化合物(トリクロロシラン)

 

特徴

第3類に共通する特徴は以下の通りです。

  1. 空気又は水と接触することによって、直ちに危険が生じる。
  2. 自然発火性のみを有している危険物、又は禁水性のみを有している危険物があるが、多くは自然発火性と禁水性の両方の危険性を持っている。
  3. 禁水性物質は水と激しく作用して可燃性ガス(水素ガスなど)を発生し、発熱又は発火する。
  4. 固体又は液体である。

 

火災予防の方法

第3類の火災予防の方法は以下の通りです。

  1. 禁水性物質は水との接触を避ける。
  2. 自然発火性物質は空気との接触を避ける。
  3. 自然発火性物質は炎、火花、高温体との接触を避け、加熱を避ける。
  4. 密閉して、冷暗所に貯蔵する。
  5. 保護液に保存されているものは、危険物が保護液から露出しないようにする。

※ナトリウム、カリウムは石油中に保存する。

※黄リンは水中に保存する。

 

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消火方法

乾燥砂をかぶせるか、炭酸水素塩類の消火剤で窒息消火します。

禁水性物質は水と接触すると発火し、可燃性ガスを発生するので、消火剤として水、泡などの消火剤は使用できません。

禁水性物質以外の危険物(黄リン)は水、強化液、泡などの消火剤を使用できます。

乾燥砂、膨張ひる石(バーミキュライト)、膨張真珠岩(パーライト)は、全ての第3類の危険物の消火に有効です。

 

指定数量

第3類の指定数量は以下の通りです。

  • カリウム、ナトリウム、アルキルアルミニウム、アルキルリチウム:10kg
  • 黄リン:20kg
  • 第1種自然発火性物質又は禁水性物質:10kg
  • 第2種自然発火性物質又は禁水性物質:50kg
  • 第3種自然発火性物質又は禁水性物質:300kg

 

まとめ

これらの内容をまとめると以下のようになります。

  • 第3類危険物とは、自然発火性物質又は禁水性物質
  • 空気又は水と接触することによって、直ちに危険が生じる。
  • 多くは自然発火性と禁水性の両方の危険性を持っている。
  • 乾燥砂をかぶせるか、炭酸水素塩類の消火剤で窒息消火する。

 

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テキストと問題集を購入したら、あとは以下の流れで勉強をしていきます。

  1. テキストをざっくりと読んで、問題集を解く。
  2. 間違った問題を解答やテキストを見て、理解する。(間違った問題や解答時に迷った問題は印をつけておく)
  3. 再度間違った問題を解きなおす。

この流れをひたすら繰り返し、問題集で解けない問題がない状態にしていきます。

分からなかった問題はノートなどにまとめて、寝る前などの隙間時間に読み返すだけでも記憶に定着させることができると思います。

危険物甲種の合格を目指して頑張ってください。

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